ページ上へ

オンラインサロン特有のトラブルとは

トラブルに頭を抱える女性

オンラインサロンには多くの人が集まります。目的や趣味嗜好が近い人が集まるのだからみんな仲良く、なんてことには大抵なりません。
そこに集まるのはネット上だけでコミュニケーションを取る他人。少しでもズレが生じると簡単にトラブルに発展してしまいます。

会員同士が自由にコミュニケーションを取ることができ、交流が盛んな所ほど次第に派閥のようなグループが形成されるものです。
また、オンラインサロンは「カルト宗教のようなものだ」と揶揄されることもあります。たしかにサロンオーナー(主催者)を教祖の如く妄信するメンバーのみで構成され、主催者もそれをうまく利用してアンチを徹底的に潰して回っているようなオンラインサロンも実在します。

このように、色々な形で存在するオンラインサロンには、その形の数だけトラブルも発生します。
今回はオンラインサロンに関連した、知られざるトラブルを実際にあった事例別に解説します。

労働力の搾取

一部のオンラインサロンでは、メンバーから幹部や運営スタッフへの引き上げが行われることがあります。有志や他からの推薦、または主催者からの要請など経緯は様々です。

幹部や運営スタッフになる、ということにはサロンメンバー内での序列が上がり、承認欲求が満たされるだけでなく、オーナーとより近い距離でコミュニケーションが取れるというメリット(少なくとも本人にとっては)があります。
意識の高いメンバーであれば、高いモチベーションを持ってサロンの運営にあたってくれるでしょう。これをうまく利用するズル賢いサロンオーナーがいます。

幹部や運営スタッフは原則として無給のボランティアのようなものです。謝礼があったとしても微々たるもので、労力に見合った報酬が支払われる、なんてことは滅多にありません。
悪質なオンラインサロンのオーナーはうまく利用できそうな人物を見極め、そういったメンバーを運営スタッフや幹部へと引き上げ、コストのかからない労働力として搾取します。

タダ働きが当たり前の世界
労働力の搾取

こういったオンラインサロンのコミュニティ内では、頼まれた役割を断ったり、労務に対して報酬が出ない状況に疑問を呈したりするだけで、周囲のメンバーから叩かれます。メンバーは主催者から、タダ働きが当たり前のようにある種の洗脳を受けている状態であり、それに従える人間だけがコミュニティに残っていく傾向が加速していきます。

早い段階でその異常さに気付いて抜けることができれば良いですが、中には疑問を抱きつつもそれを言い出すことができず、なし崩し的に労力を提供し続けてしまう人もいます。
最終的に行き着くところは、ほとんどの場合がついていけなくなるか、コミュニティ側から排除されるという結末です。それまでに割いた労力や時間は当然返ってきません。

また、次のようなケースも実際にありました。

ネイリストをしているSさんは、初めてオンラインサロンのオフ会に参加したときに職業を聞かれたので正直に答えました。するとベテランのメンバーからネイルをしてもらえないか、と頼まれます。

その時は先輩メンバーに気に入られたいという気持ちもあり、その頼みに応じて5分ほどでできる施術をしました。その後、立て続けに複数のメンバーからネイルをして欲しいと頼まれました。
Sさんは料金を確認した所、先輩メンバーから「あなた、私たち仲間からお金を取るつもりなの?持っているスキルはメンバーのために還元するべきでしょう?」と叱責されました。

納得のいかないSさんは、「忙しいから」と断りの返信をして以降の連絡も無視しました。その後Sさんは会員内の掲示板で集中砲火を浴び、結局居心地が悪くてなってサロンを退会することになったのです。

メンバーになったからと言って、自分の労力を含めたすべてをサロンに捧げなければならない、なんて決まりはありません。常識的に考えて、このような図々しいお願いをされたら毅然とした対応で断るのが正しいです。サロン内での立場や人の向上心を利用して、労働力を搾取してくるような人間には要注意です。

セクハラで炎上

箕輪編集室のヘッダー画像

幻冬舎の箕輪厚介さんが運営するオンラインサロン「箕輪編集室」が、セクハラ問題をきっかけに炎上した事例があります。
箕輪さんは自らが編集者である立場を利用し、ライターの女性に対して仕事の斡旋を匂わせながら執拗に身体の関係を迫るようなメッセージを送っていました。最終的に自宅にまで押しかけてトラブルが表沙汰になったのです。

この問題を受けて箕輪厚介さんは「何がセクハラだよボケ。あいつが一番キ〇ガイじゃねえか?」などと被害者に対して放言し、当然ながら炎上しました。
オンラインサロンは基本的に運営者のことを信奉する人が集まるところです。主催者はその立場を利用してメンバーと男女の関係になることも珍しくありません。それだけならばまだ良いのですが、一部のサロン運営者は自分なら何をしても許されると勘違いをして相手が嫌がるセクハラ行為に及ぶようなケースもあります。箕輪さんの発言を見る限り、まさにこのような考え方なのでしょう。

クラウドファンディングを通じた搾取

オンラインサロンの運営者がクラウドファンディングを通じて資金提供を募るケースにも問題があります。
国内最大級のオンラインサロンを運営する元キングコングの西野亮廣さんの商法はなにかと取り沙汰されました。

クラウドファンディングにおける馬鹿げたリターン内容

たとえば、
西野亮廣があなたを意識する権利(1万円)
西野亮廣を1日休ませる権利(10万円)
など。

正直、外部の人間からすると意味不明ですが、これにメンバーは喜んでお金を払うのです。
本人が喜んで払う以上、なんの問題もないとも言えるのですが、果たしてそうなのでしょうか。悪質な搾取に思えてなりません。

このほかにも有名YouTuberのジョーブログが新宿でBARを開業する際に、「ジョーとサシで飲める権利」を10万円で販売した際には話題になりました。高額すぎる、という批判の方が圧倒的に多かったですが…

これらは、教祖が信者からお布施を巻き上げているのと大差ないように見えますが、クラウドファンディングという新しいビジネスツールを通すことでうまいことそこが濁されています。これも、オンラインサロンが宗教だと揶揄されることがある要因の一つでしょう。

会費の支払いトラブル

月額2万円で資産形成について学べるオンラインサロンに入会したが、思っていた内容ではなかったためすぐに退会を申し出ました。
しかし、1年契約であるため即座の退会が認められなかった。このまま1年分の会費を払い続けなければならないのでしょうか?

これは国民生活センターに寄せられたオンラインサロンに関する相談の一つです。
この例の場合、たしかに最初から1年もの長期間継続が条件になっているのは悪質だと言えます。

しかし、例えば12個セットでお得になっている商品を購入し、1個試してみて思っていたものと違ったから残りの11個を返品したい、なんて話は通りません。
オンラインサロンに払う会費や退会の規約とは、そういったものなので、軽い気持ちで入ることはおすすめできません。

コンテンツ一覧