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脱社畜サロンの炎上

脱社畜サロンという人気オンラインサロンの概要と、炎上によって空中分解するまでの経緯をまとめます。
全盛期に3,000人ほどいた会員は10分の1以下まで減少し、脱社畜サロンは実質的に消滅しています。
様々な問題点があったのは事実ですが、一部の情報だけを切り取って炎上した部分もあり、ネット社会・ネットコミュニティならではの闇が顕著に表れた事例とも言えます。

脱社畜サロンとは?

脱社畜サロンのイメージ画像

月額会費制セミナー型オンラインサロンのひとつで、2018年にブロガーのイケダハヤト氏と連続起業家を名乗る正田圭氏が立ち上げました。
その後、有名ブロガー・はあちゅう氏が加わって3名の運営陣になり、古川健介(けんすう)氏など多数のインフルエンサーが名を連ねて人気を拡大させていきます。

ブロガーが中心になって立ち上げられたオンラインサロン、かつ多数のインフルエンサーが参加したことから、脱社畜サロンはそれぞれのファンがこぞって入会する形で急成長しました。
2018年11月の時点では500人ちょっとだったメンバー数は、2019年1月に約3,000人まで拡大します。

サロンの内容は名称からもわかる通り、社畜として過酷な労働をしている会社員を対象に、社内での成功や起業によって理想の環境を手に入れるためのノウハウを伝授する、というもの。
けんすう氏をはじめ、参加しているインフルエンサーによる投稿で賑わいを見せ、メンバーからは月3,000円という会費以上の価値がある、と概ね好評を得ていました。

騒動の流れ

事の発端はYouTuber・えらいてんちょうが自身のチャンネルで「脱社畜サロンとかいうあやしいセミナーの講師・正田圭は嘘つきやろうだ!」というタイトルの動画を出したことに始まります。
動画では正田圭氏がM&Aコンサルをしてきた実績について触れ、それだけ大きなM&A案件をこなしてきたのに界隈での知名度なく、その経歴や実績は詐称によるものだ、と全面否定しました。

えらいてんちょうの動画は憶測による話が中心で、具体的な証拠は一切提示されていませんでした。
このことから正田圭氏は事実無根だと全面否定しますが、一部の会員が返金を求めて騒ぎ出す事態に発展します。

サロンメンバー・石川氏

正田氏の経歴詐称疑惑を受けて脱社畜サロンのメンバーであった石川という人物が騒ぎ、最終的には運営者の一人であるイケダハヤト氏の判断で強制退会させられました。
その際に石川氏がTwitterに投稿した原文がこちらです。(現在は削除済みの投稿)

脱社畜サロンもBANです
質問してただけなのに……
まさか突かれたら
痛いところだったんですか??
3桁億のM&Aしてないんですよね?!

この投稿だけを見ると、疑問を抱いた会員が都合の悪い質問をしたら、返答もなくいきなり強制退会されたように見え、脱社畜サロンはさらに炎上します。

しかし石川氏が強制退会された背景には、ポルカというクラウドファンティングサイトにおいて脱社畜サロンに返金を要求するための支援を募り、脱社畜サロンで配信された情報を教える、というリターン(3,000円の支援に対してのリターン)を設定したからでした。

月額3,000円のオンラインサロンで得た情報を、3,000円で転載・転売するのは一般的に見ても非常識であり道理にも反しているように思えます。(強制退会の根拠としては規約違反)

内紛が勃発
見苦しい争い

上述した石川氏の強制退会処分について、インフルエンサーであり脱社畜サロンのメンバーだった田端信太朗氏が、その対応に苦言を呈するツイートを投稿します。
それに対してイケダハヤト氏もTwitter上で「悪質な荒らしに適切な対応をしただけ」と反論しました。そこで正田圭氏も田端氏に対して「自分のプロフィールは盛っていると思いますか?」などと横やりを入れます。
結果的に経歴詐称疑惑の問題からは逸れて、イケダハヤト氏VS田端信太郎氏のTwitterバトルがエスカレートする展開になりました。

脱社畜サロンの現在

2019年1月11日に、それまで経歴詐称を事実無根だと否定してきた正田圭氏が、一転して以下のツイートを投稿します。(削除済み・Twitter原文)

本名 正田圭 旧姓安田圭 証券会社で働いた事ありません 高卒です 知り合いいません
詐欺ですね!すみません!

経歴詐称を認めた正田圭氏はすぐさま運営陣から除名されます。
それでもイケダハヤト氏と田端氏のバトルは収まらず、一連のやり取りに呆れたのか、けんすう氏が脱社畜サロンから撤退。

全盛期で3,000人いた会員は短期間で10分の1ほどに減ってしまいました。
その後、脱社畜サロンは「スキルシェアサロン」→「みんなの起業準備塾」へと立て続けに名称を変更し、現在は株式会社StartPoint代表取締役の小原聖誉氏がコミュニティのオーナーを務めています。

浮き彫りになった闇

オンラインサロンが抱える闇

脱社畜サロンにおける一連の騒動は、運営者の経歴詐称疑惑から始まりましたが、最終的に運営陣・メンバー内のいざこざにまで発展して泥沼化しました。
複数のインフルエンサーが集まり、魅力的なオンラインサロンであったことは間違いなかったものの、ちょっとしたことがきっかけで崩壊していくネット上のコミュニティ特有の脆さも露呈したように思えます。

Twitterを介したバトルも、お互いに気が大きくなって過激な発言をしてしまうネット社会の闇を象徴するものの一つと言えます。
また、結果的にこのような形で形骸化していった脱社畜サロンですが、一般会員に対して会費が返金されることは当然ながらありませんでした。騒動の発端も経緯も見苦しいものであっただけに、不満を抱えている人も多かったかと思います。

しかし、自分の判断でお金を払って会員になった以上、それも含めて自己責任。オンラインサロンにはまだまだ課題が多い模様です。

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