ページ上へ

グラブルガチャ騒動

グランブルーファンタジーという超有名ソシャゲで起きた返金騒動について見ていきましょう。
問題となったゲームタイトルが有名だっただけに、大きな騒動に発展し、ついには消費者庁がまだ動くこととなりました。
その顛末を解説します。

サイバーパンク2077とは

グランブルーファンタジーの公式ページ

「グランブルーファンタジー」の略称であり愛称である「グラブル」。
Cygamesが開発してMobageがサービス運営しているソーシャルゲームです。
Cygamesはあの超有名IT企業であるサイバーエージェントグループ内で、ソーシャルゲーム開発に特化した会社です。
2011年にリリースされたCygamesの第一弾「進撃のバハムート」が大ヒットしたことは、今でも多くの方が覚えているのではないでしょうか?

グランブルーファンタジーは
進撃のバハムート
アイドルマスター シンデレラガールズ
ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト
に続くCygames第4弾の注目ゲームとしてリリースされました。

まずは2013年3月にブラウザ版がリリース。そしてその年の5月iOSとAndroid版のアプリをリリースするタイミングでテレビCMが始まると、たちまち話題となりあっという間に登録者は100万人を突破しました。
空に浮かぶ島々を旅する騎空士が伝説の島を求めて冒険する、というストーリーは幅広いユーザー層の心を掴み、人気は長期間に渡って継続。

2019年12月には登録者2,500万人という大台を突破する快進撃を見せ、今もなお多くのアクティブユーザーを抱えるモンスタータイトルです。

ソシャゲのガチャについて

ソシャゲへの課金イメージ

この手のソシャゲをプレイしたことがある方ならご存じかもしれませんが、ゲームを有利に進めるためには「課金」は大きな鍵を握ります。
課金によってゲーム内での様々なアイテムの購入の他、ガチャなどに使うゲーム内通貨を得ることができます。
ガチャによって超レアなアイテムやキャラクターを手にすることができれば、それだけで有利になり、それにより爽快感や満足感を得ることができるのです。ガチャでレアアイテムやレアキャラが手に入る確率はそのゲームによって様々ですが、一般的には最高レアリティは排出率0.5%~3%程度、そしてガチャの料金は1万円で30~50連分程度が相場となっています。
目的のものを手に入れるためには数万円かかることも珍しくないどころか、当たり前の世界です。

買い切りの据え置きゲームしかやらない人には考えられないかもしれませんが、ソシャゲにおいては月に数万円~数十万円という大金をつぎ込む人も珍しくありません。
グラブルにおいてもそれは例外ではありませんでしたが、そのガチャにおいて確率操作や悪質なやり口を指摘され、炎上が起きます。

炎上騒動の概要

騒動が起こったのは2015年末から2016年正月にかけて行われた「ゆく年くる年レジェンドフェス」というイベントに端を発します。
このイベントで「西南西の守護神・アンチラ」というアイテムが目玉のSSRアイテムとして登場し、イベント期間の後半ではイベントガチャでのアンチラ排出率アップが大々的にアピールされていました。

この排出率アップ期間中に、あるユーザーがニコ生でガチャの様子を配信していたところ、アンチラを引き当てるのになんと70万円(ガチャ2276連)も費やしてしまうという放送事故が起きます。
この時点では、ただの笑い話程度で済んでいましたが、その後に同様の現象が他でも起きているということがSNS上で話題になりました。

これまでのグラブルでのイベントガチャの前例からすると、最高レアリティの排出率は6%(約17連に1体排出される確率)となっているはずのガチャで、ここまで当たりが出ないのはおかしい!と騒動になりました。
最初はユーザーからのクレームを突っぱねるような対応を運営がしたため、さらに騒動は拡大しました。

消費者庁が動く事態に
霞が関の庁舎

蓋を開けてみると、それまでのイベントガチャでは排出率が3%→6%にアップされるという具体的な数字が明記されていたのに対して、この「ゆく年くる年レジェンドフェス」においてはそれが表記されていませんでした。
記載はないものの、これまでと同じくアップしているものと考えるユーザーが多かったのです。これがいわゆる運営が狙った「有利誤認」でした。

運営はユーザーの誤解に期待しながら意図的にアンチラの排出率を下げていたのです。
それだけでなく、インフルエンサーを使ってアンチラ獲得報告をSNS上で流すなど、運営による意図的なステマも行われており、怒り心頭の多数ユーザーが消費者庁に署名を提出する事態に発展しました。

最終的には特定期間内にガチャを回した分は宝晶石(グラブル内でガチャなどに使う通貨)での返金を行い、ガチャ300回で目玉のSSRアイテムと交換できる天井機能が搭載されました。
消費者庁としてもこの問題を重く見て、ソシャゲにおけるこのような「有利誤認」を誘発するような運営に厳しい目を向けるようになりました。

とはいえ、消費者庁の出した結論は「違法性なし」。
詐欺だと騒ぐユーザーも多かったものの、メーカーや販売元が摘発されることはありませんでした。
これを機にCygamesに限らず、他のソシャゲでもガチャの排出率の明記や天井機能の搭載が一般化するなど、業界の大きなターニングポイントとなったのです。

返金の申請

スマホでの返金申請

ソシャゲにおける課金は基本的に自己責任となりますが、運営の明らかな過失など、正当な理由があれば返金してもらえる可能性があります。
ポイントとしては、ゲームの運営ではなくそれを販売している窓口であるiTunesストアやGoogle Playストアに対して要請をする、という点です。

iOSの場合

1.Appleの問題を報告するページへアクセス
2.ログインしてiTunesストアの課金履歴を表示
3.課金履歴一覧より「問題を報告する」を選択
4.メール等でiTunesストアのスタッフに正当な理由を説明

Androidの場合

1.ヘルプページ「Google Playでの返品と払い戻し」にアクセス
2.最近の購入に対する払い戻しをリクエストする
3.払戻理由のコメントを送信
4.審査結果を待つ

Androidに関してはデベロッパー(ゲーム開発会社)に直接返金請求して交渉することも可能だと記載されています。
いずれも返金申請を行うと審査が行われ、正当な理由があると判断されれば返金されます。

正当な理由とは

返金が認められる正当な理由とは、以下のような場合です。

誤操作で課金手続きしてしまった。
明らかな運営の過失や有利誤認させるような悪意があった。

未成年者である自分の子供が勝手に課金をした、という理由で返金請求する事例も多くありますが、これはあらかじめ制限をかけるなどの対策を講じなかった保護者の責任だと判断され、正当な理由と認められないケースが大半となるようです。

コンテンツ一覧