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ギャンブル系攻略法について

必勝法のイメージ

これは比較的古い詐欺手法の一つで、一般的に普及しているパチンコやパチスロ、そして最近だとロト6などの攻略法を売りつける、というものです。
あたかも必勝法があるように見せかけて勧誘し、その情報提供料という名目で金銭を要求してきます。

その具体的な手口や、万が一この手の詐欺に引っかかってしまった場合に取れる対処法、そして支払ってしまったお金を取り返せるのか、など気になる情報をまとめました。

パチンコ・パチスロ攻略法

攻略法で出した大量のメダル

特定の手順を踏むことで、必ず大当たりを引くことができる!といった類の攻略法が実在するように装い、その情報を売りつけようとしてきます。ですが実際はそんな必勝法は存在しません。ありもしない攻略法でお金を取るのですから、これは詐欺と言ってよいでしょう。

厳密に言うと、パチンコやパチスロに特殊な基盤を組み込むことにより、大当たりを意図的に操作したりすることは可能ですが、それが攻略法として売られることはまずありません。
攻略法の販売会社の中には、講習と称して実際の台を使って打ち方のレクチャーをしてくれるところもあります。しかし、そこで使われている台には特殊な基盤が組み込まれていて、意図的に大当たりを発動させることができるようになっています。同じようにホールでやってみても、当然当たりません。そのことについて販売会社に問い合わせてみても、正確な手順を踏んでいないから、などと言い逃れされるだけです。

また、攻略法など関係なくたまたまそこで当たったりすることもあります。購入者からすると、攻略法への信頼度がますます高まり、また次の購入へと突っ走ります。当然ながらそんな偶然はいつまでも続かず、いつか負けることになり、結局のところ攻略法の販売会社だけが勝ち逃げする形で終わるのです。

打ち子の募集

パチンコの打ち子

パチンコやパチスロの甘釘台・高設定台を打つアルバイト募集ですが、こちらも悪質な詐欺の可能性は充分にあります。
「打ち子」というものは実際にたくさん存在します。ただ単に店が出ているように見せるために雇われていい台を打っている、いわゆる「サクラ」のようなものもあれば、パチンコ屋の店長クラスの人間が小遣い稼ぎのために悪さして打ち子を雇い、打たせるようなケースもあります。

打ち子になる人間は大抵が身軽な学生か無職で、パチンコ・スロット好き。好きなパチンコやスロットが打ててアルバイト代までもらえるなんて!と人員は探そうと思えば簡単に見つかります。
これを逆手に取って増えているのが「打ち子募集」を入り口にした詐欺なのです。食いついた人に対して、「実際に打ち子として稼動するためには保証料が必要」だとか「打ち方の講習を有料で受けてもらう必要がある」などと言って金銭を要求してきます。

ロト6の当選番号がわかる

高額当選による入金

これは「ロト6の当選番号を事前に入手したので、その情報を買いませんか?」というものですが、もちろん当選番号が先にわかるようなことは絶対にないので明らかな詐欺です。
最初は「ロト6必勝法」「100%必ず当たる」といった煽り文句が書かれたメールなどが突然送られてきます。メールアドレスは、どこかから流出してリスト化されたものが出回ってしまっているのでしょう。

いきなり電話がかかってくるケースもあります。
「おめでとうございます!あなたが当選しました!」
なんのことかわからずに困惑する相手に対して、考える暇さえ与えない勢いでまくしたててきます。その内容は、
特別に選ばれた方にだけロト6の当選番号の事前に教えている。
当選番号を知りたい場合は情報料(保証金)が必要。
一括で払えなければ分割でもOK。
簡単にまとめるとこういったものです。

そもそもいきなり電話してきて情報料を請求してくる時点でおかしいのですが、最大数億円にもなる高額当選に目が眩んでしまう人もやはりいます。「特別に選ばれた」というところがそれを助長するところもあります。
分割払いOK、残りは当選してからの支払いでもいいですよ、と言ってとりあえず払える分だけ払わせます。結果はもちろん、かすりもしないではずれます。そこで詐欺だと気が付いても時すでに遅し…電話もつながらなくなっているのでした。

この手の詐欺の巧妙なところ

この手の攻略法詐欺は、古くからある手法であるからか、実によく練りこまれていて巧妙である場合が多いです。
ターゲットがパチンコやスロットなどのギャンブル好きであることが多いことから、それを逆手にとった仕組みとなっている部分もあります。

基本的に、入り口となる最初の支払いは比較的低額に設定されています。これは低額にして薄利多売を狙う、というよりもまず「一度支払いをする」という既成事実を作ることを重視しているためでしょう。
支払いが発生した時点で購入者には「コスト」が発生しています。人間の心理として、このコストに見合った対価が欲しくなるものです。ここで言う対価とは「攻略法によって大当たりを引き、稼ぐこと」になるわけですが、対価への期待を抱かせたこの段階で次の手を打ってきます。

「保証金」や「預かり金」、「講習代」といったなにかしらの名目での支払いを求めてくるのです。本来であれば最初の段階で明示されているべきものですが、この段階になって突然請求されます。納得いかない気持ちを抱きつつも、「ここで手を引いてしまっては最初に払ったお金(コスト)が無駄になってしまう。なんとしても見返りを得るために払うしかない。」驚くべきことに人間の心理とはこのように傾きがちなものなのです。この時点で完全に相手の術中にハマっていますね。

サンクコスト効果と呼ばれるこの人間の心理傾向は、すでに払ってしまったコストを取り返すために誤った判断をしてしまったりすることを指します。例えば、ヒモの男に貢ぎ続ける女性の心理もサンクコスト効果が働いています。ここまでお金をつぎ込んだ以上、いまさら何もなしで終われない、という気持ちから知らず知らずのうちに依存していくのです。
話を戻しますが、この手の攻略法詐欺は支払いを細分化することにより、購入者にサンクコスト効果が働くことを狙っています。

ギャンブラーの思考パターン

また、基本的に顧客層がギャンブル好き、またはギャンブル中毒者です。そしておそらく攻略法に頼ろうとするということは、これまで負け続けてきています。そんな人達に共通して見られる心理的傾向、それは「いまは負けていても、もう少しつぎ込めば逆転できる!」というなんの根拠もない謎の自信。パチンコに天井なんてものはないのに、「これだけハマったのだから、そろそろ当たるはず!」とか本気で思い込んでいる人は本当に多いのです。

攻略法詐欺は、この心理的傾向を逆手に取っているとも言えます。最終的に攻略法で勝てるのだから問題ない!と思い込むことでわずかに残っている相手を疑う気持ちを封殺し、思考停止に陥るのです。
相手は騙しのプロ、こちらの反応や性格を見て対応を変える器用さも当然持ち合わせています。特に騙されやすい傾向にある人は注意が必要ですね。

引っかかってしまったら…

攻略法詐欺に引っかかってお金を払ってしまったとしても、諦める必要はありません。そのお金はもしかしたら取り返せるかもしれないのですから。とは言え、業者側も簡単に返金に応じてはくれないでしょう。最初から人を騙してお金を取ることを生業としている彼らは、クレームや返金トラブル対応の百戦錬磨です。

この手の悪質な商売をしている会社とどう対峙したらよいのか、具体的な事例を挙げながら解説いたします。

まず業者の勧誘法を確認する

返金のためのチェックポイント

返金を求めるにあたって最も重要になるポイントは、「どのように勧誘されたか」という点です。つまり、

事実とは異なる過剰な煽り文句が使われていなかったか
そもそも正しい情報が提供されていたか

というところが争点となります。

「必ず儲かる」「100%勝てる」などといった謳い文句が情報販売の過程で見られたのであれば、これを不実の告知や誇大広告と見て返金を求める足掛かりにできます。
購入の際に利用したWEBサイトや、やりとりしたメールのスクリーンショットなど、その証拠となるものを集めましょう。

強迫や公序良俗違反

六法全書

強迫によって相手の強引に物を売りつける行為は、民法第96条により違法とされるため、これも返金の対象となります。お金に困っている人、言わば社会的弱者に対して、電話やメールで一方的に攻略法の営業をかける行為、これはいわゆる一つの「強迫」と見ることができます。

また、パチンコ・パチスロの攻略法は大抵が「特定の手順を踏むと大当たりを誘発する。」といったゴト行為を匂わせる内容です。仮にこの攻略法が本物であったとしても、ゴト行為自体が違法ですので、それを推奨するような攻略法を販売することは公序良俗に反します。
民法第90条により、公序良俗に反する契約は無効とできることが規定されていますので、これを足掛かりに返金に持ち込むことができます。

クーリング・オフ

消費社会の形態は年々変化しており、それに合わせて特定商取引法も改正されています。以前はクーリング・オフの対象外であった攻略法などを含む情報商材も、現在では範囲内となっています。
ただし、「自ら広告を見て購入の申込をした場合」については、広告を見てから購入の決断をするまでに充分考慮する時間があったものとされ、クーリング・オフ対象外となってしまいます。その中でも例外はあり、広告からの自発的な申込が入り口であったとしても、以下のような場合はクーリング・オフが適用されます。

・契約前に詳しい説明をしたい、などと言って電話をするよう促された。
・実際に攻略法を体感して欲しい、などと言って特定の場所での講習に呼ばれた。

これらは、それぞれ電話勧誘販売や訪問販売に該当するものとされます。
自らのケースを当てはめてみて、対象内であればクーリング・オフも検討しましょう。

悪徳業者がされたら嫌なことをする

返金への近道は、相手(悪徳詐欺業者)がされたら嫌なことをすることです。
「この客は面倒くさい!これ以上揉めるよりもさっさと返してしまった方が懸命だ」
そう思わせることです。

普通に「お金返してください」と伝えるだけではどうにもなりません。応じなければ法的手段に訴えるという姿勢を強固に示すことが重要です。それは弁護士の後ろ盾がなくとも、ちょっとした手間で自ら醸し出すことは充分可能です。

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