ページ上へ

健康食品に関連したトラブル

健康のためにサプリメントを飲む女性

ネット通販が世に普及したことにより、これまでになかった特有のトラブルが発生するようになりました。特に健康食品のジャンルにおいてそれは顕著です。

明らかに告知されていたものと違った粗悪品が届く。
お試しだと思って買ったはずが定期購買になっていた。

こういったパターンからトラブルに発展するケースがほとんどで、今もなお増え続けています。
知名度がなくてもネット上での集客が容易になった結果、3流メーカーや海外に拠点を置いているような詐欺業者も増えてしまったのです。

大手メーカーや名の知れた通販サイトであっても、誤解を招くような誇大広告はたびたび問題になることがあります。ここでは、健康食品に関連したトラブルについて、詳しく見ていきます。

健康被害が発生

健康被害発生の報告が多数

何も効果が実感できないなど、価格に見合った成果が得られないことによる不満やクレームが一番多いのですが、健康食品の場合は食品を体内に採り入れるという特性から、それによる健康被害が発生する場合があります。

特に多いのはダイエット食品や美容・アンチエイジング(若返り)に関連した健康食品においてです。抱える悩みを健康食品で解消しようとした結果、思うように効果がでなかっただけでなく、想定していなかった副作用に悩まされたりするようなパターンです。

2018年11月14日に消費者庁が公開した「ネット通販で購入した製品事故に関する注意喚起」によると、平成25年4月~平成30年9月に、ネット通販で購入した製品による危害又は危険に関する情報は 9,248件あり、そのうち40.7%が健康食品によるものでした。

参考インターネット通販で購入した製品の事故に注意|消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_018/

健康被害の大半はお腹を下す程度のものですが、一部で死亡や1ヶ月以上の傷病にあたる重大トラブルも起きています。

効果のない粗悪品

ネット通販で出回る健康食品は、老化や肥満など見た目の悩み解消をコンセプトとした商品が多く、以下のようなキャッチコピーを用いて宣伝をしているケースが多く見受けられます。

飲むだけで10kg以上のダイエットに成功!
美肌になって見た目年齢が10歳以上若返った!
目に見えてシワの数が減った!
薄毛で悩んでいたが、髪の毛が生えてきた!
20代の頃の精力が蘇った!

ビフォーアフターの画像を添えて巧妙に信憑性を高めることも常套手段で、同様の効果を期待する消費者を巧みに購入へと誘導します。しかし、画像は捏造されたものであることが大半であり、期待したような効果が得られることはまずありません。
商品のPR・プロモーション内容に魅力を感じても、その場の勢いだけで購入してはいけません。お金を払う前に、入念に評判をリサーチするようにしましょう。

特に名前も聞いたことないような三流メーカーが、大手通販サイトを経由せずに自社サイト上で販売しているような食品には特に注意が必要です。通販サイトによるフィルターがかかっていない分、より粗悪品である可能性は高まります。

クレーム対応は期待できない

健康食品から得られる効果や満足度は個人差が大きく出るものであり、メーカーや販売元も注意書きでその旨を表記している場合がほとんどです。それを理由に大抵のクレームはうまくかわされてしまいます。
「99%の利用者が効果に満足!」と記載されていた商品に不満を感じてクレームを入れたとしても、「100%効果が出るとは言っていない」といった類の反論をされてしまうでしょう。

ネット通販で手軽に買える健康食品には、効果の保証ができるものはない、と考えるべきです。過度な期待をしてしまうこと自体が、アプローチの仕方としては正しくないのです。

定期購入への誘導

誤解を招く初回無料の表示

通常1万円の商品がお試し価格で初回無料!
こう言われると誰もがお得だと感じるでしょう。しかし、通販というフィールド内ではこの手の表示を鵜呑みにしてはいけません。

こういったPRを目にしたら、2回目以降定価での定期購入が自動でついてくる可能性をまず疑わなければいけません。
お得なお試し価格、ましてや無料なら万が一失敗しても痛手はないし、買ってみてもいいかな…。
そう思わせることこそが販売業者の狙いであり、回数の縛りや定期購入が条件となることをなるべくわかりづらくするのが常套手段です。
この手の定期購入の罠に陥る流れは以下のようなものです。

定期購入の罠に陥る典型例
有効な対処法

お試し価格で健康食品を購入する際、支払い方法を代金引換(代引き)にするのがまず一つの対処法となります。
代金引換で届く商品は、受け取り拒否をすることができます。2回目以降に定価で送られてきた商品の受け取り拒否をしても法的問題はありません。

配送サービスの特性上、カード決済をしている商品でも配達時に受け取り拒否をすることで返金に応じてもらえる可能性はあります。しかし販売元が悪質業者だった場合はそれがスムーズにいかない、もしくは対応してくれない可能性も考えられるため、始めから代引きにしておくのが無難です。

定期購入での回数縛りなどで途中解約ができないルールを設けられていたとしても、代引き料金を払わずに商品の受け取りさえしなければ金銭的な被害は回避できます。
販売元は法的措置を取ってまで受け取り拒否した商品の代金の回収をしようとはしません。

返金対応をしてくれない

「効果に満足できなければ返金いたします」
「未開封のものに限り返品可能」
などと表記されていたとしても、安心はできません。

悪質業者は返金保証を餌に集客をした上で、対応窓口となっている電話をつながりにくい(回線が混みあっている状態を装う)ようにするなどして引き延ばしを図ってきます。消費者側が根負けするのを待つわけですね。
このような場合には電話を根気強くかけ続けても埒が明かないこともあるため、内容証明郵便などで期日内に返金の申し出をした証拠を残しておくと有利になります。

実際にはそこまでの手間をかけることが面倒な理由から、泣き寝入りしてしまう人が多いのが現状です。「返金保証」というものは基本的にないものと考えて臨むべきです。

理不尽な返金ルール

使用後2週間で効果が出ると言われる商品にも関わらず、返品・返金の受付は到着後7日以内。
返品時の送料や事務手数料の負担で商品代金と同等の金額を負担しなければならない。
正しく商品を使い続けた記録を見せないと返金してくれない。
返品・返金は未開封の商品に限られる。

こういった理不尽で厳しい返金ルールを設けている悪質業者がいるので注意しましょう。
返金保証があったとしても、このようなルールがあればその保証はほとんど意味を成しません。そして当然ながら、細かい部分までよく読まなければわからないように記載されている場合がほとんどです。

大手でも安心できない

大手通販サイトのロゴ

通信販売には原則としてクーリング・オフは適用されませんが、民法上は返品に関して何も記載のない商品の場合、到着後8日以内であれば返品は可能です。
となると当然、ほとんどの商品に返品特約があり、厳しい返品のルールを定められていると考えるべきでしょう。

大手通販サイトでも、初回購入から自動的に定期購入になる、といった消費者にとって不利なルールが小さく記載されているような、誤解を招く方法での販売が当たり前のように行われています。
スマホから商品サイトを見ると、注意事項が読み取れないほど小さな字で書いてあることも多く、大抵これはわざとそうしているものと思われます。

必ず商品サイトに書いてあることは全て熟読するようにし、見えない・分かりづらいと感じることがあれば電話等で確認を取るようにしましょう。(そこまで手間をかけたくないのであれば購入は控えるべきです。)

見えない・分かりづらいと感じることがあれば電話等で確認を取るようにしましょう。(そこまで手間をかけたくないのであれば購入は控えるべきです。)

コンテンツ一覧