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バストアップブラ返金騒動

普段の生活において、身につけているだけでバストアップできるブラジャー。胸の大きさに悩みを持つ女性にとっては夢のような商品です。
そんなバストアップブラの販売方法に関連して、大きな炎上に発展した騒動がここ最近ありました。

人気YouTuberである「てんちむ」さんがプロデュースしたバストアップブラ「モテフィット」。
発売当初からプロデューサーのネームバリューもあってか、爆発的に売れたのですが、とあることをきっかけに大炎上、返金騒動へと発展しました。結果的にてんちむさん自らが身銭を切る形で返金を進めています。
モテフィット返金騒動の経緯や、現在の状況について解説します。

返金騒動の概要

炎上のイメージ画像

問題になったバストアップブラをプロデュースしたのは人気女性YouTuberの「てんちむ」さん。
てんちむさんは天才テレビくんMAX(NHK・Eテレ)にレギュラー出演していた元人気子役でしたが、中学生になってからは素行不良もあり、一時期芸能界から姿を消しました。

その後ブロガーやギャル系モデルを経てYouTuberへ転身。バストアップブラ問題で炎上をした時点でのチャンネル登録者数は139万人にも上りました。
てんちむさんは2018年にバストアップブラ「モテフィット ~ふっくらバストメイクブラ~ 」をプロデュースして発売します。

独自の方法でA→Dカップへのバストアップを成功させたノウハウをこの商品に落とし込んだという触れ込みも功を奏し、モテフィットは瞬く間に購入者2万人超の大ヒット商品となりました。
ではなぜ、そこまで順調に販売していた人気商品が返金騒動を起こすことになったのでしょうか。

そのキッカケは、てんちむさんと10年来の親友だった女性YouTuberの「かねこあや」さんとの関係の悪化でした。
関係悪化の経緯はここでは割愛しますが、それがきっかけでてんちむさんにとって都合の悪い事実が暴露されてしまいます。

独自のバストアップ法などではなく、豊胸手術によってDカップになったこと。
過去にアメリカで大麻を吸ったことがあること。

モテフィットという商品がてんちむさん自身のバストアップのノウハウを中核とする商品であったことから、豊胸という事実を隠して販売していたことが詐欺的な販売方法だとしてあっという間に炎上しました。
てんちむさんは2020年9月2日に豊胸とアメリカでの大麻使用を認める謝罪動画を出し、バストアップブラ「モテフィット」の購入者に対しては全面的に返金する、と発表します。

当初は返金対応の悪さが問題視されていましたが、2021年4月19日に弁護士同席の下で返金再開を告知する動画を出し、今後も真摯に対応していくことをアピールしました。

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3.3億円を半年で完済
多額の返済金

てんちむさんは2021年4月30日にYouTubeで「【ご報告】返金完済しました。今後について」という動画を出し、3.3億円にも及ぶ返金債務をほぼ全て完済したと報告しました。
99%のお客さまに対して返金が完了し、残りの1%は返金事務局が5月16日までに対応するとのことでした。

てんちむさんは返金騒動以降YouTuberとしてだけでなく、銀座のクラブホステス、ショーダンサーなどの仕事も始め、以前のような高級マンションから一般的なワンルームに引っ越すなどして節約し、返済金を工面したとされています。これはYouTuberとしての「やらせ」なんじゃないかと真偽を疑う目もあったものの、いずれにしても返済金を自力で集めたという事実には変わりなく、しっかりスジは通したと言えるでしょう。

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返金の申請方法

騒動が起こった当初は、モテフィットの販売を行っていたYUIKU株式会社に対して2020年10月31日までに申し出ていること、が返金を受けるための条件でした。
しかし、YUIKU株式会社が適切な対応と情報開示をしないことを受け、2021年4月19日以降は動画にも同席した弁護士の所属先「モノリス法律事務所」が管理する「モテフィット返金事務局」に受付窓口が変わっています。

返金条件は以下の通りです。

①2020年9月2日以前にモテフィットを購入している。
②同年10月31日までにYUIKU株式会社に対し返金希望の申し出をしている。
③同年11月30日までにYUIKUモテフィット返品センターに商品を返送している。
④モテフィットを購入したことを証明できるものがある。
⑤公式Webサイト、楽天市場内公式店舗、amazon内公式店舗、ドン・キホーテ及びユニー各店舗などの公式店舗で買っている。


参考「モテフィット」の返金に関するご報告|モノリス法律事務所
https://monolith-law.jp/tenchim-henkin

販売証明等を必要とするなど申請へのハードルは高めであり、これまで何もアクションを起こしてこなかった人は原則として返金を受けられないでしょう。
とはいえ、てんちむさん自身が動画で返金対応を告知し、多くのネットニュースが騒動を取り上げたことで、購入者に対しての対応告知は充分に行われていたと言えます。

特殊な返金事例

真実の見極めが大事

今回の騒動はプロデューサーであり広告塔でもあったてんちむさんが、自ら責任を取る形で返金額を拠出して対応しました。
販売元および製造元のメーカーが返金に関連した資金を出した、という情報はなく、個人が購入額の全額を返金するのは異例とも言える対応です。

てんちむさんとしては表舞台から姿を消して逃げることもできたはずですが、数億円単位の返金を自己資金で応じたのは、将来的にもYouTuberを続けていきたい、という意向があったからかもしれません。
2021年5月1日現在、てんちむCH/ tenchimのチャンネル登録者数は161万人で騒動発生当時よりも人気を拡大させています。

また返金に対する動画に対しては、てんちむさんの対応を称賛するコメントが多く寄せられており、難局をうまく乗り切ることに成功したと言えるでしょう。
過去にも芸能人が虚偽のステマに加担して問題になった事例はありました。ペニーオークションなどはその最たる例であり、それをきっかけに表舞台から姿を消した芸能人も多くいます。

このような事例から見てもわかるように、有名人だからと言って発信している内容がすべて潔白で正しいものとは限りません。知名度がある人の発信だからと言ってなんでも鵜呑みにはせず、しっかり本質を見極める姿勢を持つことが大事です。モテフィットのケースでは逃げることなく返金に対応していますが、すべての販売者がこのような姿勢とは限らないのです。

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